ビジネス写真撮影交流会「ビジフォト」参加者募集中! お申し込みはこちら!

【学生起業家インタビュー】エンタメを通じた「感動の分かち合い」の輪を広げる、株式会社Emosy代表の柳澤さんにインタビュー

今回はエンタメを通じた「感動の分かち合い」の輪を広げるためにリアクション動画領域を中心としたコンテンツ制作・プロデュースを手がける株式会社Emosy代表の柳澤さんにインタビューしました!

もともとは自身の趣味であった動画制作から事業を作った方なので、

・自分も熱中できる趣味を事業にしたい!
・エンタメに興味がある!

という方はぜひ読んでみてください!

プロフィール
2000年生まれ。東京大学文学部4年。
アニメリアクション動画に魅了され、2023年4月に株式会社Emosyを創業。
自社YouTubeメディア運営・YouTube運用代行など映像領域を中心とした事業を運営している。

目次

起業は自然な選択肢として存在していた

去年の今頃に登記をしたのですが、起業を考え出したのは2年前くらいです。

起業をする前の大学1,2年の時は起業は特に考えずに部活をやっていました。
陸上で長距離をしていたので箱根駅伝を目指していました。

あとは大学の授業を受けたりバイトをしたりと普通の大学生だったと思います。

陸上部に所属していた時の柳澤さん

ちょうどコロナが2020年の春から流行り始めて部活も授業も止まったんです。

それで時間ができて、今も続けているYouTubeチャンネルをやろうと思ったのがきっかけです。

最初は起業を考えていたというよりはただの趣味として続けていたのですが、1年くらい続けていたらチャンネルが大きくなってきまして。

自分でお金を稼ぐことができたので自信にもなりましたし、やりたいことや課題も見えてきたので、起業しようと思い立ちました。

ですので、起業を元から目指していたというわけではなく、自然な選択肢として起業があったという感じが近いです。

柳澤さんの手がける事業とは?

現状は2つの事業を行なっていて「YouTubeチャンネルの運営」と、それから派生した「YouTubeやTik-Tok運用代行」になります。

前者のYouTubeチャンネルの運営では「ヤンキー翻訳」というチャンネルと「NEXT REACTION」の2つを運営しているのですが、どちらもリアクション動画といわれるコンテンツを扱っているエンタメ系のチャンネルになっています。

後者のYouTubeやTik-Tok運用代行ではエンタメ系から教育系まで、様々な企業のチャンネル運営を手伝っています。

▼株式会社Emosyの紹介記事はこちら

あわせて読みたい
エンタメを通じた「感動の分かち合い」の輪を広げる。東大生が経営する株式会社Emosyとは 株式会社Emosyは東京大学の柳澤悠貴さんが2023年に立ち上げたリアクション動画領域を中心としたコンテンツ制作・プロデュースを行うエンタメ系のスタートアップ企業であ...

YouTubeチャンネルとして扱うコンテンツの候補として様々なジャンルがあると思うのですが、その中でもなぜリアクション動画を扱っているのですか?

最初はただ好きというだけで始めたので意図はなかったです。

ただ、運営をしている中でリアクション動画自体の可能性を感じました。

リアクション動画というのは、まだまだジャンルとしてはニッチで登録者が数百万人にいくようなものではないのが現状です。

また、リアクション動画というコンテンツが抱えている問題点として権利的にグレーというものがあるんです。
引用というルールのもとでやっていますが、企業としては公に扱うには参入しづらいジャンルなんです。

とはいえ、そのような負の側面を抱えつつもジワジワと伸びてきているコンテンツであることは間違いがないので、そこに未来があると思っています。

あとは、今はAIがすごい勢いで発展していて、生み出すことの喜びが減っていくと考えています。
その中で残るのが「人と何かを分かち合うこと」であったり「同じものを感じて喜び合うこと」だと思っています。

この文脈でいうとリアクション動画はコンテンツとして伸びていくと思っているので、現在運営しているYouTubeチャンネルを起点にリアクション動画の領域で挑戦していければと考えています。

クライアントさんの目的から逆算して、戦略を考え、コンテンツを生み出し、その編集もして、世に出して、改善するといった一気通貫のサービスを提供しています。

クライアント様の目的としては、主に「自社のチャンネル単体を伸ばしたい」というものと「潜在ユーザーの自社商品に対するCV率を上げたい」の2つです。

エンタメ系の会社さんだとやはり前者の「自社のチャンネル単体を伸ばしたい」というところが多くて、一方で教育系などの会社は自社のチャンネルを伸ばすよりも自社の製品を使用してほしいというニーズが高いので後者になることが多いです。

特に後者のパターンでは、自分の運営しているチャンネルとは違って再生回数だけを追い求めるわけではないため、難しい部分はあります。

このように案件によって求められることが違うので、ヒアリングをした上でクライアント様ごとに合わせたコンテンツを作っています。

合計登録者9万人を超えるに至った秘訣とは?

ヤンキー翻訳が約82000人、NEXT REACTIONが約13000人です。(2024年3月時点)

ヤンキー翻訳【海外の反応】

NEXT REACTION【リアクション動画メディア】

単純に継続しているからだと思います。続けていれば登録者は増えるので。

あとは、当たり前のことが当たり前にできているからだと思います。
特別なことをするのではなくて、満たすべき要素を満たし続けることを徹底しています。

やりながら自分で考えたり、他のチャンネルを見て分析をしていました。

他のチャンネルを見るときには、「お手本にするチャンネル」だけでなく「お手本にしないチャンネル」も決めて、その両方の分析をしていました。

特に「お手本にしないチャンネル」の方を見ていると「もったいないな」と思うことが多くて、それを自分のチャンネルではしないようにしています。

ヤンキー翻訳は順調な時期がありつつも、伸び悩んだ時期がありました。

今思えば間違いだったと思うこともしています。

今では、翻訳するリアクション動画として海外のとある1組だけを扱っているのですが、一時期は他のチャンネルの翻訳を出したり、別ジャンルのものを取り上げて自分のチャンネルの視聴者のニーズに沿わないことをしていたりもしました。その時期はやはり数字は伸びなかったです。

NEXT REACTIONの方では、日本人タレントのアニメリアクション動画を上げているのですが、1本目の動画では、なかやまきんにくんさんネタに対するリアクション動画をあげてそれが大コケして全く数字が伸びなかったです。

ただ、それも1つの学びになったので、次の企画からは視聴者の動向を見ながら動画をあげていきました。

やはり百発百中でうまくいくことはないので、改善の繰り返しが大事でしたね。

現在のビジネスモデルについて

1ヶ月いくらみたいな形の契約を最低〇ヶ月というパッケージでやっています。

将来やりたいことが別であって、それをやるためのキャッシュを得られる基盤が必要となったので今の事業を作ったという側面もあります。

特に絞っていないです。

私たちは特殊なパターンだと思うのですが、自社でYouTubeチャンネルを持っていることで、こちらから営業をかけなくても、周りの繋がりや紹介で勝手に声がかかることが多いんです。

ある意味で自社のYouTubeチャンネルのおかげで集客手段ができていたり、何をやっているのかをわかってもらった上で依頼をしてもらえることがほとんどなので、ジャンルは雑多になっています。

そうですね。

チャンネル登録者数や再生回数はわかりやすい指標だと思いますし、3年も続けていることも信頼に繋がっていると考えています。

柳澤さんのビジョンとは?

特に固まっていないですが、僕は固まっていなくていいと思っています。

私は長期スパンで面白いことをなんでもやりたいと思っているので、腰を据えてやるのが自分にあっているのかなと。

ただ、リアクション動画の権利的にグレーな部分は変えたいと思っています。

例えばアニメの公式とリアクションをするタレントをうまくマッチングさせたら、うまくいくのではないかと考えています。

アニメ公式側は、リアクション動画から出ている収益の一部を受け取れる形にして、リアクション動画の投稿者にアニメ映像の一部を動画内で使っていい許可を与える形ができるのではないかと。

これができればリアクション動画は大衆的なコンテンツになりますし、それを楽しめる人も増えると思うので、私たちはアニメ公式とリアクション動画の投稿者を繋げる企業になりたいと思っています。

権利的なところは難しい部分ですし、スタートアップが手を出すべき事業かはわからないですが、これは達成したいですね。

10年を見ていますが、時代は変わっていくのであと5年くらいでやりたいですね。

学生起業をしてみて思うのが、世の中そんなにすぐは変えられないなと思うんです。

スタートアップ思考で「もっと早く達成すべきだ」という思想もあるとは思いますけど、自分としては会社の基盤を安定させつつ挑戦できる回数を増やし、長くやっていく方が良いのではと考えています。

そうですね。

ただ、他にやりたいこともいっぱいあるので、今の事業は他の人に任せて、自分は先ほど話したライセンス仲介事業の方にシフトしていく予定です。

あとはYouTubeやTikTokアカウントを複数立ち上げていく動画SNS版のスタートアップスタジオのようなものができたら楽しいなと思っています。

最後に読者にアドバイスをお願いします!

自分の中で「これは行ける!」と思っているアイデアを、人に否定されるということがよくあります。

そのときに気持ちが冷めたり落ち込んだりするかと思いますが、そこで折れないでほしいということは伝えたいです。

もちろん自分の初期のビジョンがそのまま達成できる可能性はそんなに高くないと思いますが、続けて試行錯誤していくうちに全く違う別のアイデアに結びつくことがあるので。

10点・20点のクオリティのものでも出し続けていれば誰かが見つけてくれて、そこから別の新しい世界につながることがあると思うので、今持っているエネルギーを大事にして頑張ってほしいと思います。

▼柳澤さんが代表を務める株式会社EmosyのHPはこちら
https://emosy.co.jp

▼柳澤さんが代表を務める株式会社Emosyの紹介記事はこちら

あわせて読みたい
エンタメを通じた「感動の分かち合い」の輪を広げる。東大生が経営する株式会社Emosyとは 株式会社Emosyは東京大学の柳澤悠貴さんが2023年に立ち上げたリアクション動画領域を中心としたコンテンツ制作・プロデュースを行うエンタメ系のスタートアップ企業であ...

Bizdev Journalは、学生起業や事業開発に関する有益な情報を発信しているメディアです。

学生起業家へのインタビューからナレッジシェア、学生起業に関するなど、起業に関心のある学生のための有益な情報の発信をしています!
「起業をしたいと考えているが何をしたらいいかわからない」という悩みをお持ちなら、まずはBizdev Journalの記事を読んでみてください。

さらに、Bizdev Journalでは、

・学生起業をしているのでインタビューを受けたい
・学生起業に関する活動の紹介をしてほしい
・一緒にBizdev Journalを運営したい

といった依頼も募集しております。

興味のある方はお問い合わせもしくはX(旧Twitter)のDMよりご連絡ください!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

記事をシェアして学生起業家のつながりを増やそう!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

吉原のアバター 吉原 Bizdev Journal編集長

「起業家を支える最強のNo.2」になるべく、同世代の起業家の成長が加速するような活動をしています。
過去にもいろいろやっているので、気になる方は各種SNSから連絡ください。

目次