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【学生起業家インタビュー】「もう一つの大学」を作り、次世代を、精鋭に。株式会社Vivixy CEOの木村さんにインタビュー

今回は、株式会社Vivixy CEOの木村さんにインタビューしました!

自身の体験・経験をもとに、同じ学生のための事業をしている方なので、

・自分を突き動かす原体験がある
・学生を対象にした何かをしたい

という方はぜひ読んでみてください!

プロフィール
2004年2月29日生まれ。うるう年5歳。三重大学医学部3年生(休学中)
「次世代を、精鋭に」がミッション
《JAPAN STUDENT DAO》という「学生の成長のためのコミュニティ」を立ち上げ中。
既存の大学の意義に疑問をもち、学生がスキルを学び、プロジェクトに取り組みながらそれを実践で磨く「もう一つの大学」を設立。
圧倒的に成長しつつ、報酬をもらえる新しい学生コミュニティを作る。

目次

起業を志したきっかけ

起業したのは今年の6月の頭です。起業を考え出したのは今年の3月ぐらい。その3ヶ月間の間にたまたまTwitterで自分と似たことを言っている方を見つけました。DMして喋って、共同創業者をしようと決めました。そこからありもしない”起業準備中”っていうのをずっと言い訳にして、本当だったら1週間あればできる手続きに時間をかけて、6月に登記したって感じです。(笑)

でもその前に、実は前身となる学生団体を作っていたんですよね。11月ぐらいからその運営や、スタートアップでの長期インターンをやっていました。

「医学生団体SenGaku」っていうのをやってました。今は全学生対象・下は高校生から上は大学院生まで、メインは大学生みたいなコミュニティをやっている会社なんですけど、その当時は医学生に絞って、 医学生の中で結構大きい、日本で何番目かに大きい団体を立ち上げました。

そうなんです。2ヶ月で100人ぐらい参加して、医学生って少ないんでそう考えるとそこそこ集まったかなと。 そこからあまり集客はしていないんですけど、今は140人くらいの医学生がコミュニティに入ってくれています。

全国に医学部って82校しかなくて、そのうちの50大学ぐらいからメンバー来てくれてるみたいなコミュニティです。今は新しいコミュニティにリソースを割くため、不定期で医学生イベントをやる組織になってしまっているのですが、この学生団体を創設した経験が今の自分にとっての布石になってるんですよね。

僕が学生団体をやろうと思ったきっかけは、実は今の起業の動機と変わっていません。僕は、三重県の田舎に生まれ18年間ずっと伊勢市で育ち、そのまま三重大学に入りました。つまりすごく狭い世界で生きていたんです。それがたまたま転機が訪れて、たくさんの出会いを経て起業に至った。この経験で本当に見える世界が変わったし、すごく楽しかったんです。「こんな機会を日本中の学生に届けたい」というのがずっと自分を動かしているんですよね。

実は大学1年生の間も、よくある塾のチューターのバイトをし、適当に部活をやり、 残りは遊ぶ、「いわゆる大学生」みたいな生活を送っていました。

そんな中で2年生になりたての5月ごろ、仲の良かった友人にイベントに誘われたんですよね。彼は元々色々学校の外で活動していました。全然行く気なかったんですけど、 すごく仲のいい友人の誘いだし、当日のスタッフが足りないから手伝ってくれって言われて、「わかった、行くわ」と返事をしました。そのイベントはすごいイベントで、学生のうちから社会を動かしている人達が全国から集まってきてたんです。

なんか自分のスカスカの生活と比べちゃって、悔しくなりましたね。

そうなんです。

そこからはたくさん足を動かして、いろんな大人や活躍する同世代に会いに行きました。最初は医療系のイベントだけだったんですけど、スタートアップの世界にたまたま飛び込んで、そこでおもしろい世界だ!って。

なんとなく医者になって、なんとなく死んでいくっていう、全然将来像を描けてなかったところから、俺はこれをやって生きていくんだとか、人生のミッションみたいなものがバシっと決まっていくのがすごく楽しかったんですよね。

まさしくそうです。

自分みたいな経験をする人が増えたら、日本は変わるなって思ったんですよね。僕より優秀な人なんて世の中にいっぱいいます。彼らがきっかけとその後の伴走さえ得られれば世の中を変える人材がきっとたくさん生まれる。だから僕はこの変化の起点を作り、変わりたい・成長したいと思った人の受け皿を作るのをやろうと思いました。学生団体の時はそれを医学生に対してやってたし、今は全学生を対象にして「変化の起点」と「成長できる環境」を作る会社をしています。

木村さんの取り組む今の事業とは

Vivixyが運営する《JAPAN STUDENT DAO》は日本の大学生の新しい教育機関、「もう一つの大学」になることを目指しています。
ここで、3年以内に「10万人の学生で1000個のプロジェクト」を創る。
プロジェクトは「地方創生」や「受託開発」、「企業とのプロジェクト」「自治体とのプロジェクト」…。全部学生チームでやる。

いきなりプロジェクトに突っ込んでも成果は出せないから、そこは色々なスキルや作法を学ぶための環境を整えています。イメージは下の画像のような感じです。

とにかく、「ここに行けば別人になれる」みたいなコミュニティを創りたい。

大学生の常識を変えたいんです。「部活・サークル・バイト」だけの大学生活に、
新たな選択肢「PBL(=プロジェクトを通じた成長)」を付け加える。

でも、ただ学生を集めるだけだったら従来の学生団体と変わらない。僕たちは従来の生活を「裏切らせる理由」を用意しました。

「コミュニティの熱狂」の創出に加えて、これまでの学生組織になかった「金銭的インセンティブ」で日本中の学生を取り込む。

つまり、プロジェクトに関わる学生に「報酬」を支払う。でも配るお金なんてない。

ないなら、作ればいいじゃんということで学生専用の通貨をつくった。これが「学生通貨・RASEN」です。いうならばPayPayポイントや楽天ポイントを「学生専用」にしたもの。発行体は弊社Vivixy。

デジタルでポイントを発行して、学生はPayPayみたいなアプリでそれを管理する。アプリからRASENといろんなものと交換できる。
PayPay + Amazon的なそのアプリはもう完成してテストが始まっています。

魅力的な交換先を0円で作るのが僕たちの会社の仕事。魅力的な交換先が用意されるまでは500RASENで500円分のアマギフと交換できるようにシステムを組んである。配るスピードをミスったら倒産が待っている。

交換先の調達。コミュニティの学生へのマーケティング・広報の対価に、企業に交換物を提供してもらうというスキーム。大きい学生連合だからこそ、企業は魅力を感じてスポンサードしてくれる。個々の学生団体がやるのは難しいです。

全国に質の高い1000個の学生プロジェクトを作る。1000個スタートアップを作るイメージが近いですね。

事業の展望について

難しい質問なんですけど、ずっとやりたいですよね。

もちろんずっとやりたいんですけど、1個ネックがあるとするなら、僕が医学部に戻るかどうかっていうのがあって。全然今の事業は医療関係ないんですが、医者をやりたい理由もあるんですよね。、どうしたもんかなって。(笑)

6年間はとりあえず休学しようと思っていて、その時の事業次第で考えようって感じですね。この事業が残ればいいので。自分が代表であるっていうのはマストではないと考えています。でもずっとこれをやりたいのが本音です。(笑)

これまでの苦悩、大変だったエピソードとは

今ですかね。アプリのPdMがいないので、僕がデザインチームとエンジニアチームどっちも指示出してやってる。さらにこれから日本1周するんですよね。47都道府県の全部でイベントやるっていうのでこの前クラファンをやったんですよ。500万円目標で488万円集まって。今、北海道、東北のイベントを同時に8個、7個企画してるみたいな感じで。それと同時に事業モデルを考えています。辛くはないですけど、大変ですね。

1番辛かったって意味で言うと、去年の6月に心に火がついてからの3ヶ月は辛かったです。

2つ理由があって、何か始めなきゃってなった時にまずどこに行けばよいかわからない、このままじゃ自分を好きになれないみたいになったんですよ。今だったらとりあえずイベント行って、なんか学生団体とかから始めて、インターンとかしてみて。みたいななんとなくロードマップはあるんですけど。周りにそういうのを描けてるやつもいなかったんで、だからその時は困りました。

二つ目は何者でもない自分が、すごい人ばっかりのイベントに突っ込んで行くのが怖かったですね。「俺なんかが行っていいのか。」みたいなのとか、「馬鹿にされないのか。」みたいに考えちゃってましたね。誰もが何者でもない期間はあるし、別に何者でなくともみんなあんまり他人のことなんて気にしていないと気づけた時点でどこでも行けるようになりました。

木村さんの現在のビジョンとは

ペルソナは1年前の自分で、1年前の自分みたいな人にどれだけスイッチを押せるかみたいなのが1番会社として追っかけてる数字です。

どれだけの人を変えられるかが大事で。

「人を変えるのは人」だというのが自分のスタンスです。圧倒的に突き抜けてる人、特に同世代を見ると、何かしらみんな触発されるっていうのがあるので、そういう場を僕たちは作っていく。

たくさんイベントをやって人を巻き込んでいくんです。圧倒的な出会いの場を作りつつ、そこで触発されたけど「何かしたいけど何したらいいかわからない状態」の人のためにコミュニティを作る。

それもありますし、大学にはもったいない学生がよくいるので。日本のボトルネックはここにあるとさえ思ってますから。高校でみんな頑張って勉強するじゃないですか。勉強なり部活なり打ち込んで、大学になった瞬間に急にだらけた生活を送り出すんですよ。

でも逆にめっちゃ突き抜けてる人たちもいっぱいいるじゃないですか。4年間でめっちゃ差がついて、こっちの人だけがいわゆる社会の強者になっちゃうみたいな。この構図がもったいないなと思っています。

今は部活、バイト、サークルだけのところを、ある種の金銭的なインセンティブを用いてでもイベントやプロジェクトに参加してもらう。もっと成長できることをしてもらうみたいな。学生の生活をそうやって変えるのが自分たちの目指すところです。

最後に読者に一言!

なんかよくありがちなやつですけど、「起業にハードルはない」ってことをお伝えしたいですね。

20万あれば会社は立つ。だから熱い志があるなら建てたらいいと思います。建てて走りながら全力で頭を働かせ、必要な知識を適宜つけるのでいいと思います。

「学んでからやろう」だったら結局やらない人は多いですよね。やってから「走りながら学ぶべし」って感じですね。

実際に行動する人は2%しかいないらしいから、その時点で98%出し抜けるっていうのを繰り返していくっていう。ただただ実行する。

行動しろって色々なところで言われると思うんすけど、どこ行けばいいかわからないっていう人は、ぜひJAPAN STUDENT DAOに来てください。

足を動かさないと成長はないけど、動かし先がわからないならいつでも来てほしい。でも「成長」の押し付けにはならないようにはしたくて、これが全てではないじゃないですか。家族と幸せに過ごすとか、人生のミッションをどこに置くかは人それぞれですよね。ただ僕は人生を変えてもらってよかったと思っているし、少なからずそう思ってくれる人が自分の近くから生まれているので、この事業を続けています。

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この記事を書いた人

吉原のアバター 吉原 Bizdev Journal編集長

「起業家を支える最強のNo.2」になるべく、同世代の起業家の成長が加速するような活動をしています。
過去にもいろいろやっているので、気になる方は各種SNSから連絡ください。

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