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【学生起業家インタビュー】日本のAI研究をリードする東大アカデミアの研究者が集う精鋭技術者集団。(株)2WINS 代表取締役 Co-CEOの小川 椋徹さんにインタビュー

今回は(株)2WINS 代表取締役 Co-CEOの小川 椋徹さんにインタビューしました!

・AIやTech領域に興味がある人
・受託開発で起業しようとしている人
・幼い頃からの夢を覚えている人

という方はぜひ読んでみてください!

プロフィール
2001年3月15日生まれ。東京大学大学院 情報理工学系研究科 修士2年生。
アカデミアでは「スマートシティでの自動車の自律走行」の研究に従事。
(株)2WINS 代表取締役 Co-CEOとして2022年2月に創業。
また、同年6月に本郷web3バレーを創設。
2023年9月に(一社)学生web3連合を設立。

目次

いつから起業をしようと思っていたのか

小学校5年生のときですね。

当時、”起業”という言葉も知らず、周りにそのような選択を取っているひともいなかったのですが、「発明家になって、人類初の自動運転や空飛ぶ車、ロボットを開発して、社長としてNo.1になりたい」と思っていました。

自分で発明して、自分で社長をやっていきたいって漠然と憧れていました。振り返ってみると、この時に「自分がどう生きたいのか」に自分が気づいたように思います。東大工学部に進みたいと決心したのもこのタイミングでした。

ちょっと時期とかは朧げなんですが2つあります。

1つ目は、ドラえもんの21世紀の世界に憧れたことですね。
多分、人よりちょっと本気で憧れてました。みんな夢の世界だと思っているだろうけど、自分はこれを現実に実現してやるぞ、とおもったのがきっかけの1つですね。

これが確信に変わっていったのが、小学4年生?5年生?ごろに見たテレビ番組です。

凄く若い学生がひらめきをベースに大発明をしたという趣旨での若手発明家特集が組まれていたのを見て、「あぁこれだ。」って思ったのが2つ目のきっかけでした。

そこから、中高と進むにつれて遊びやスポーツに力を入れる時期もありましたが、なりたい自分の軸はぶれず東大工学部の中でも機械情報工学科で扱われる技術が自分の理想に近いと考え大学進学していきました。

大学入学後は、何をテーマに起業しようかなと考えていたものの、結果的に大学三年生の終盤になるまで設立はできませんでした。正直大学1年のときは、外では起業すると豪語しているくせに、なにも行動はできていない自分に焦りを覚えて結構考え込んました笑

ただ大学2年生のときに初めて「かっこいい」と思える先輩起業家に出会いました。きっかけは、最初の肩書きと人脈が欲しい気持ち半分と、ただの目立ちたがりが半分で出場したミスターコンでした。


その人にひたすらついていく形で社長界隈というか、起業界隈に足を踏み入れるようになりました。そこからやっとイメージが具体化していった感じですね。

先輩についていき食事会といった場で経営者や信用できる大人との関わりが増えて、今でも一緒に事業をしているといった人と出会うことができました。

その後、先輩との共通の知り合いだった学科の同期がいまの共同創業者にもなっていたりもしたので、起業するにあたって憧れの先輩につなげてもらったご縁はかなり大きかったです。

起業する半年前位からは、いまの共同代表の吉村と起業する前提で毎週定例をしていったんですが、いつまでに起業すると決めていたわけではなく、早ければ早いほどいいが、「これだ」というドメインが決まらない半年に苦悩しました。

自分たちがだからこそやるべき圧倒的で普遍的なアイデアはなにかとずっと模索していたのですが半年経っても見つからなかったです。
このままでは埒が明かないな、ダラダラ模索し続けていくより手探りでも始めていくことで視野が広がると考え株式会社2WINSを設立しました。最初は今のAI事業ではなく、AIとは関係のないアプリ開発などを行っていました。

小川さんが取り組む今の事業とは

法人向けのAIソリューションを提供しています。

その中で、自社プロダクトなのかクライアントへの直接のソリューション提供なのかで大きく2つに分かれています。

クライアントへの直接のソリューション提供では、業務効率化や省力化、あるいはKPI向上のためのAI開発をクライアントとのディスカッションを重ねた上で任せていただいています。

自社プロダクトの方では「補助金Express」という補助金業界をDXするプラットフォームを開発・提供しています。また、実は「Form Express」という新しいプロダクトもリリース準備中です。

クライアントへの直接のソリューション提供に関してはクライアントの課題感・実現したい世界観をヒアリングして、状況に合わせたツールの開発から保守、運用まで一気通貫してやりますよという形で行っています。この業界、技術力が高いことは前提になってしまいますが、その中でも「国語ができる技術者集団である」ことに拘っていきたいと最近考えていて、クライアントの課題感・ビジョンを正確に汲み取り言語化することで、内情に寄り添ったソリューションを一緒に作り上げていくことをモットーとしています。

事業を始めてから2期目までは受託案件はそれまで培ってきたツテや繋がりからなんでも引き受けていました。人材会社さん、アパレルの会社さん、製造業系の会社さんなどの人の絡む仕事のシステム化、効率化が主な依頼内容をやっていましたが、現在は全体のボトルネックを洗い出しハードウェアに合わせてAIを開発するというAI専門で技術に特化した他に負けない得意領域のみに絞ってやっています。


「補助金Express」に関しては、業界問わず中小企業向けの補助金DXのプラットフォームとしてもっと円滑に中小企業が補助金を利用できるようなお手伝いができるようにしています。

現在、国や自治体から様々な補助金が出ており、それらを利用したいと思っている中小企業は大量にあります。またそれを補助する補助金コンサルや中小企業診断士といった職種もありますが、おもしろいことにこれらのステークホルダーはちゃんと存在して、それぞれの目的もはっきりしているのにハブとなるプラットフォームが存在していません。

でも補助金の申請ってめちゃくちゃめんどいことが重なっているんですよね。

例えば、

・公文書を読み込んでそもそも自分の事業が対象になるのかの判断をする
・国や自治体から出された形式で事業計画書を書き直す
・電子申請の際にも補助金ごとに形式がことなる

などなどあります。この煩雑さから補助金申請をしたい事業者は専門家のサポートを受けつつ行うことが多いのですが、もちろんコンサルタントのメインの仕事は申請書類作成ではないのでお互いの負担が大きい状態です。

こういった補助金申請書類作成を9割以上の部分を請け負って、AIの力で置き換えていくのが「補助金Express」になります。

今後の展望について

ソリューションの中心に居続けたいと考えています。

定期的に世の中には新しい当たり前が生まれてきているじゃないですか。その誰かにとっての当たり前を創ったのが俺たちのチームでありたいです。

もちろん日本だけでなくグローバルを創り変えていきたいというのがあります。

それと同時に、いま出来るところから世界を変えていきたいとも思っております。

市場規模が小さくてもいいから業界を変えてやろうという心意気で、補助金という日本ならではのニッチな領域にフォーカスを当てたのも、こんな思いがあったように思います。

あとは、自分の野望と根拠の無い自信について来てくれた仲間には最高の頂点を見せてあげたいです!笑

そうですね!少し変化しました!

昔は、僕が発明家になりたかったのですが、いまは僕のチームが発明家になれればと思っています。このチームがやがてGAFA含むグローバル企業たちを超えて、新世代を築いていけたらと思っています。

最後に読者に一言!

まずは”起業”という言葉をそんなに意識しないでと!

就職と起業とどちらも横並びの手段でしかないです。

起業を志すというのは、起業のほうが自分のやりたいことに近いと思っているだろうから、起業することに関して迷わなくて大丈夫です。

思っているよりハードルを感じる必要はないですと伝えたいです。

それでも不安に感じるときは、先を進んでいるひと、ついていきたいなと思える先輩を見つけるのが近道かなと感じます。
お手本がそこらへんに転がっているわけですから、ぜひそういった環境に飛び込んでみてほしいですし、その飛び込んできてくれる先が自分だったら大歓迎ですね。先輩から受け取ったものをパスしていきたいです。自分は先輩のそんな姿に憧れたので笑

とくにAIの領域であれば、昨今成功するスタートアップには共通する特徴もあるように思います。なので僕についてきてくれれば、そういう部分は伝えていけると思うし、一緒に成長できるんじゃないかなと期待しています。

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この記事を書いた人

吉原のアバター 吉原 Bizdev Journal編集長

「起業家を支える最強のNo.2」になるべく、同世代の起業家の成長が加速するような活動をしています。
過去にもいろいろやっているので、気になる方は各種SNSから連絡ください。

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