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【学生起業家インタビュー】「あたりまえを破壊し創造する」というビジョンを事業で形に、株式会社MakeCulture代表取締役の熊崎さんにインタビュー

「あたりまえを破壊し創造する」というビジョンを事業で形に

今回は「あたりまえを破壊し創造する」というビジョンを掲げ、新卒採用の領域で事業を行なっている熊崎さんにインタビューしました!

起業を「目的」ではなく、自分のやりたいことを叶えるための「手段」であるという考えを持っている方なので、

・やりたいことはあるが、どうしたらいいかわからない
・起業のハードルを高く感じてしまっている

という方はぜひ読んでみてください!

プロフィール
2002年生まれ。慶應大学2年生。
現在の新卒採用の形に疑問を抱き、2022年5月に株式会社Make Cultureを設立。
これまでに延べ1,000人を超える学生の、就活の悩みを解決している。

目次

起業をする前はどんな学生だったのか?

高校生の頃はコロナで暇な時間が多かったので、全く取る気の無い公認会計士の勉強をしていました(笑)

大学生になってからは長期インターンをしていました。

また高校2年の時には「アメリカの大学やスタートアップを実際に目で見たい」という思いからアメリカ留学をしていました。表向きとしては「言語を学びたい!」って言ってましたけど(笑)

ぶっちゃけみんな暇そうに仕事していました(笑)

企業文化的に日本は机に向かってカリカリやっていますけど、アメリカではみんな自由な感じでドーナツ片手にゆるく仕事をしており、カルチャーショックを受けました。

あと定時で帰るんで、家族の時間を大事にしているなぁという印象もうけました。

起業のきっかけは「市場を新しく創ってやろう」という想い

じつはそんなに考えていなくて、手段の1つとして頭の片隅にあったくらいです。
なので、「起業を絶対しよう!」とはあまり思ってなくて、単なる夢物語くらいにしか思ってなかったです(笑)

ただ自分がインターンをしていくうちに自分のやりたいことが具体化し、色々考えた末に会社を立ち上げないとできないな〜となり…
仕方なくといったら変ですけど、「起業するか」と思って勢いで起業しました。

会社としてではなく個人のやりたいことでいうと「市場を新しく創ってやろう」という思いが強くて、その思いを形にするためにインターンで模索しているうちに、新卒一括採用という形がずっと変わっていないし変だなと感じました。

もちろんなかなか変えるのは難しいと思いつつも、誰かが変えないといけないなと感じて事業にする道を選びました。

「あたりまえを破壊し創造する」ために始めた事業

先ほども話した通り「既存の新卒市場をぶっ壊そうぜ」ということで、新卒領域に特化して「学生転職」という名のジョブ型雇用を実現しようと動いてます。

もう少し具体的にいうと、社会経験や一つでも他人に誇れる力のある学生さんはその経験が活きるポジションで採用されるようにしたいと思っています。

内々では学生1人1人に合わせた採用をしている企業もあったかとは思うのですが、それをパブリックな形で見えるように媒体などを使ってできたらいいなと思い事業を進めています。

これを実現することで、新卒は年収300〜400万円くらいという常識を壊して、新卒でもその学生さんの力量に合わせた報酬やポジションを手に入れることができるプロダクトになります。人によっては初任給が1,000万円を超えるオファーなんていうのもあると思います。

熊崎さんの会社概要はこちら
https://www.makeculture.jp/

理由は2つあると思っていて、1つ目は学生としての自分の原体験と社会人の方の意見をうまくミックスさせることができたためだと思います。

私の会社の役員構成として、私と上田(大学生)・坂入(社会人)の3名となっていて、そこでお互いの意見を言い合えたのは大きいです。

(会社役員の上田さん(1枚目)と坂入さん(2枚目左))

もう1つの理由は、利益を追求するための会社ではなく、あたりまえを破壊し創造することを目的としているからだと思います。

ぶっちゃけいうと新卒領域は利益を追求するという観点からするとあまり美味しいマーケットではないんです(笑)

だからこそ他社の参入は比較的少ないですが、僕らはあたりまえを破壊し創造することを目的としていて、それができたらゲームチェンジャーとして面白いよね、という考えでいるからこそたどり着けたアイデアなんだなと思います。

この目的意識は事業を行う上で変えてはいけないものだと意識しています。
それがなくなってしまえばただの人材紹介会社になってしまうので。

繰り返しにはなってしまうのですが、「あたりまえを破壊し創造する」ということを目的にしているので、今のやっていることが当たり前になったら一旦僕たちの役割は終わりなのかなと思っています。

現時点では大体10〜15年くらいかかるかなと見ていますが、意識の変革は難しいので、それ以上かかっても全然おかしくはないなと思います。

ひとまずはその新しい市場を作りきれるかというところで勝負をしていきます。
その市場が作れたら、また新たな市場をぶっ壊しに行こうかなと(笑)

今でいうと観光はもっと新規で何かを作って活性化させられると思っています。

あとは農業に関しても色々なしがらみがあるので、そこをフラットにして新たな流通の形を作って変えられると思っています。

事業の立ち上げにあたっての思い出

出会いでいうと、2人とも僕が会社を立ち上げる前にいたインターン先で出会いました。

まず、上田(同じ大学の学生)でいうと年齢は一緒だったのでファーストコンタクトから親近感を持っていました。
それで会って2回目で横浜でお茶をした時に「彼となら色々できそうだな」と感じて、一緒にやろうということで進んできました。

逆に坂入(社会人)の方は、実は最初は苦手だったんです(笑)
なので、インターンに参加して1ヶ月くらいは避けてました(笑)

そんな中で、たまたまその3人ご飯に行った時に「お前面白いじゃん」みたいに言われて意気投合して、お互いの思っていることに関して話すようになったら、「新卒採用の形って変だよね?」とか「そこを変えて行きたいね」といったところで方向性が同じでした。

そうですね、なかったと思います(笑)

僕たちの良かったところは、そこで言葉だけで意気投合するのではなく、ちゃんと実行力があって、どうするかを考えて進めていけたところです。

このようにして2022年の12月くらいから思考と行動を始めて、半年後の2023年の5月に登記をしました。

やはり去年の5月に登記をしたタイミングが一番エネルギーを使いました。

法人を出すと社会的責任も重くのしかかったり、スタッフを雇ったりしたので、字面で見るとスモールステップっぽく見えますけど、かなり重圧を感じていました。

自分の意識が変わったと思います。

それこそ、個人で動いている時は自分のことだけ考えていればいいので夢を見ることができるのですが、会社を立ててからは利益を追求しながら自分のやりたいことをするという視点に変わりました。

そうですね!

実際に僕らが支援している学生さんに「人生が変わった」と感謝してもらえる瞬間は、本当に嬉しいです。

「Make Cultureさんのおかげで人生変わりました!」とか「〇〇に就職決まりました!」と言ってもらえるのは小さいことかもしれないですけど、とても嬉しいです!

あとは会社さんに話すと、大体10社中9社の会社が「そういうのをやりたかったんだよ!」というような良い反応をしてくれているので、自分たちのプロダクトが社会的に必要とされているんだなと実感できるのも嬉しいです。

現在のビジョン

「これって当たり前だよね?」といわれるものをアップデートしていきたいと思っています。

あたりまえは毎秒アップデートされていくものなので、固定の当たり前をなくしていきたいです。

曖昧かつ広いものにはなってしまいますが、あたりまえというものが流動的に変わっていけるような文化が日本に必要だと思っているので、それを作って行きたいですね。

単純な探究心だと思います。
やっぱり市場をぶっ壊すってロマンじゃないですか?(笑)

これは自分の哲学になってしまいますが、生きているからには何かしら社会にインパクトを残して、自分の手でより良い社会にしたいなと思っています。

ただ半端な覚悟じゃ成し遂げられないので、歯を食いしばってやってます。
もしかしたら細かなところまで見るとまだまだかもしれないですけど笑

でも、一緒に働いてくれているスタッフもいて、自分が言ったからにはやらないといけないという外部からの目と自分の意思に歯向かうことなく進んでいます。

最後にアドバイスをお願いします!

僕は起業はただの形式だと思っています。
実際に紙っぺらをだせば誰でも起業はできるので(笑)

なので、起業をするかしないかはぶっちゃけどうでもよくて、それよりも「自分は何をしたいのか」が重要だと思います。
本当に自分は何がしたいのかを考え、それに対して最適な手段が起業なのであれば、起業をしたらいいと思います。

「起業がキラキラしているから」ではなく、何をしたいかでやるべきことを決めたら良いんじゃないかと思いますね。

熊崎さんの会社概要はこちら
https://www.makeculture.jp/


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この記事を書いた人

吉原のアバター 吉原 Bizdev Journal編集長

「起業家を支える最強のNo.2」になるべく、同世代の起業家の成長が加速するような活動をしています。
過去にもいろいろやっているので、気になる方は各種SNSから連絡ください。

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