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【学生起業家インタビュー】プロ野球選手を目指す大学生がアメリカで起業したワケ

プロ野球選手を目指す大学生がアメリカで起業したワケ

今回は、野球のスポーツ留学をしながらアメリカで留学エージェント事業で起業をした渡辺さんにインタビューを行いました!

アメリカ留学も含め、普通の人ならためらってしまうような意思決定をバスバスと決めるような行動力に満ち溢れている方なので、

・意思決定で悩むことが多い
・もっと行動力を上げたい!

という方はぜひ読んでみてください!

プロフィール
2001年生まれの現役留学生。
中学時代は、カブスで活躍する鈴木誠也の出身である荒川シニア、高校は埼玉の聖望学園でプレー。
高校卒業後の翌年2021年に渡米し、カリフォルニア州、イリノイ州、カンザス州と3つの短大を経た後、今季からはNCAA 2部のMississippi Collegeに転校。
多くの留学生が、既存のエージェントのサポートでは満足していない現状を知り、2023年 6月の一時帰国中に、米国留学コンサルティング会社「PF Management」を設立。

目次

なぜアメリカへ?

高校3年の10月ですね。
それまでは甲子園を目指して野球をしていました。

将来を長い目で見た時に、アメリカの大学に行った方が野球選手としても社会人としても成功できる確率が高いと思ったからです。

もちろん、日本よりもアメリカの方が野球のレベルが圧倒的に高いから、プロを目指すのにアメリカの大学に行った方がよかったというのが一番の理由です。

ただ、仮にプロが無理で社会人にならないといけないとなった時に、日本の大学に進むより海外大学を出て、英語が喋れて、体育会系であるという状態を作った方が強いなと感じたのでアメリカの大学に進みました。

ほぼずっと野球漬けの日々

小学校1年からずっとです。なので今年で16年目ですね。

本気でプロを目指しているので、小学校の頃から自主練や日々の生活リズムの管理をしっかりやっていました。

そうですね。本当に秒単位で計算するくらいの姿勢で日々を生きていました。

これは中学校の時の話なんですけど、自分の睡眠時間とか朝のトレーニングとかの時間をベストなものに調整した結果、どう頑張っても朝の登校時間に5分遅れてしまってたんですよね…

なので、中学校の時はしょっちゅう先生に叱られていましたw

野球少年が起業に踏み切ったわけ

もともと起業はやろうと思ってはいましたが、いつから始めるというのは決めていませんでした。

そんな中で起業に踏み切った理由は、今の自分ができることの需要がとても高く、ビジネスにできると踏んだからです。

アメリカで活躍する日本人留学生のサポートをしています。
その日本人留学生の中でもスポーツの分野でアメリカに留学している人をメインでサポートしています。

簡単にいうとマネジメントです。
マネジメントというとスポーツ選手のものを想像する人が多いと思うのですが、その留学生版をやっています。

より具体的な内容でいうと、やっていることは主に2つで、コーチの紹介と勉強の管理です。

コーチの紹介では、自分の知っているコーチに日本人でいい選手がいたら紹介して、そのチームに所属をしてもらっています。
その紹介料としてお金をいただく形でのマネタイズを考えていますが、今は1年目なのでお金をもらうのではなく、紹介した選手のSNSで自分のアカウントをタグ付けして広めてもらっています。
そのようにして認知を取ってから、今後マネタイズをしていこうと思っています。

勉強の管理の方では、GPAを高くするというだけではなく、専攻のアドバイスをしています。
当たり前ですが、留学生は最初から何を専攻するのがいいかはわからないので、自分が留学生のビジョンやなりたい将来像をヒアリングした上で、何を専攻するのがおすすめかといったアドバイスをしています。
キャリアデザインを含めたトータルマネジメントといった方がイメージしやすいと思います。

渡辺さんの会社の詳細はこちらからご覧ください。
https://www.playersfirstmgmt.com/

そうですね。
需要は本当に高いと思いますし、他の留学エージェントと比べても圧倒的に自分の所の方が質が高いと思っています。

まさにそうなんですよ!

実は留学エージェントって少なくて、吉原さんのいうように需要に対して供給できるところが少ない分、プライシングが高めに設定されているんです。
そしてエージェントが少ないためにサポートの質が低くなってしまうんです。

ただ、これは既存のエージェントが悪いわけではなく、仕方ないことなんです。
留学したいという需要は高まっているが、エージェントは少ないという状況なので、1つのエージェントが数百人の留学生を抱えることになってしまっているんです。

これだけの人数を抱えておきながら、一人一人のサポートを手厚くするのは無理じゃないですか?
なので結果として一人当たりのサポートの質が低下してしまうんですよね。

このような現状があるので、既存の留学エージェントと「競合しよう」という考えではなく、そのエージェントが抱えている留学生を少しでも分散させてあげようという意識で事業を行なっています。

そうなんですよね。

あとは自分の強みを活かせると思ったことも事業に踏み切った理由としては大きいです。
実は自分はアメリカに来てからカリフォルニア(ロサンゼルス)→イリノイ→カリフォルニア(サクラメント)→カンザス→ミシシッピ→フロリダと大学を変えているんですよ笑

地図で見るとエグい大移動をしているのがよりわかるかと笑

そのように大学を転々としている分、他の留学生と比べてもアメリカの色々な地域の情報を知っていたり、単位の移行に関しても知っているので、留学生のサポートにおいてその強みを活かせると思いました。

経営の勉強をほぼしていないで、なぜ起業できたのか

全然していないですねw

僕はビジネス専攻でもないので授業で学ぶこともなかったですし本をたくさん読んでいたわけでもないです。

唯一経営を学んだなと思うのは「ザ・エージェント」というスポーツエージェントの映画には影響を受けましたw

(映画ザ・エージェントの作品情報はこちら

一番大きな理由は、需要があるものに対して自分の強みが発揮できたことだと思います。
逆にいうと、僕は需要に対して自分のできることをしているだけなので。

あとは、自分の気質もあると思います。
僕は自分で言うのはあれですが、コミュ力は高いと思っています。

例えば日本に帰国していた時に麻布十番のジムに行ってたんですけど、そこでたまたま話した方が「若くて頑張っているからグループ会社の一番上の人をを紹介してあげるよ」と言われて、その方が今の事業で業務提携をしている英語塾の方だったりしています。

他にも似たような例でいうと、まだ事業を立ち上げていない時にアメリカのジムでたまたま野村克也さんのお孫さんで、少し前まで大谷翔平選手も所属していたロサンゼルス・エンゼルスの球団職員をしている野村沙亜也さんがいて、その場で話しかけてインスタを交換しました。

その時は少し話したくらいなのですが、事業を思いついた時にすぐに電話をして協力を依頼したところOKをもらえて、自分のアカウントで名前や写真を使わせてもらっています。

やはり1年目の企業で、しかも学生がやっているとなると単価が高いエージェントという仕事では信頼の問題でなかなか利用してくれないこともあるんですけど、野村沙亜也さんが協力してくれているので、このスピードで事業を進められていると思っています。

行動力なんですかね笑
本当に人と話すのが好きなだけですけど。

でも、チャンスは運ではなく自分で掴みに行くようにしています。

それこそ麻布十番のジムに行っていたのは、全くもって自分の地元だったわけではなく、麻布十番のジムにいったら麻布十番クオリティの人がいるので、そういった視座の高い人と話すことができるだろうと思って行ってました。

その結果、業務提携している英語塾の方もそうですし、イチローさんや投資家の方と話すこともあったりと、学生が普通は話せないような人と話す機会を得ていました。

こういう一見偶然に見えることを計算して僕はやるようにしています。

生活をしているからこそわかる日本とアメリカの違い

かなり感じます。やっぱりアメリカは全てがビジネスなんだなとよく思いますね。

日本だと「お金をもらう」ということに対して抵抗があったりする側面があると思うんですけど、アメリカでは「お金をもらうこと=価値のあることをしている」という認識がしっかり根付いていますね。

だからこそビジネスをしていることは価値のあることをしているということで評価されるので学生でもスモールビジネスを持っている人は多いです。

僕の取っているビジネス専攻の授業で教授が「この中でビジネスをやっている人いますか?」と聞いた時にクラスの半分以上が手を上げた時は本当に驚きました。

(アメリカと日本の大学生の起業意識に関して他の方が解説していたので、よければご覧ください)

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あとは、教育の仕方が違うなと思います。
その中でも「厳しさ」というものの捉え方が特に。

日本でいう「厳しさ」は練習が長いとか上下関係が主に想像されると思います。
こういった点の厳しさはアメリカにはないので、野球などのスポーツをアメリカでやってみると緩く感じるかもしれません。

ただ、アメリカでは結果が全てなので、その点においての「厳しさ」は凄まじいです。
日本では大学生は「学生」として見られ、結果を出さないといけないという厳しさに触れるのは就活や新卒で社会に出てからだと思います。

ですが、アメリカは最初から結果主義で、小学校の頃から失敗の烙印を押されることを経験してきています。
なので、大学生ももちろん結果を見られるので、普通に所属しているチームをクビになって奨学金がなくなることもあります。

そういう点を踏まえると、結果的にはアメリカの方が厳しいなと思っていますね。

成功の鍵は失敗を失敗ととらえないこと

挫折というか失敗の経験はいくらでもあります。
でも失敗を失敗ととらえていないです。

アメリカに来てから車の鍵をなくして日本円で20万円くらい払う羽目になったこともありますし、高速道路を運転している時にボンネットが上がってしまって目の前が何も見えなくなって死にかけるみたいなことは多々あります笑

あとは、戦力外通告を受けてチームをクビになったり、チームと馬が合わなくてやめたこともあります。

普通の人だとここでめちゃくちゃショックを受けたり、マイナスの意味で人生が大きく変わってしまったと捉えると思うんですけど、僕の場合は「クビ切られたか。次の大学探すか」といった具合にすぐに切り替えられました。
なんなら「新しいところに行って新しい出会いがある!ラッキー!」とすら思っていたので笑

最後に起業を目指す学生にアドバイスはありますか?

ビジネスはつべこべ考えず始めた方がいいんじゃないかなと思います!

一番いいのは僕のようなパターンで、ナチュラルに趣味としてやっていたことがビジネスになることがベストだと思います。

でもそうではなくて起業で一発逆転を狙うなら行動してトライ&エラーを繰り返すべきだと思います。

そうして失敗することは多いと思いますが、5年くらいやり続けて7個か8個ビジネスをやってみてその8個目で当たればいいんじゃないと思います。

例えばマーケティングだったら本とかを読むのではなくて、Tik Tokでも始めてどうやったらフォロワーがつくのかとかアルゴリズムがよくなるのかとかを実行して行く中で学んでいけばいいと思います。

PDCAサイクルもDoから始めればいいし、行動しないとわからないことがほとんどだから動くしかないと思います。

渡辺さんの会社の詳細はこちらからご覧ください。
https://www.playersfirstmgmt.com/


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この記事を書いた人

吉原のアバター 吉原 Bizdev Journal編集長

「起業家を支える最強のNo.2」になるべく、同世代の起業家の成長が加速するような活動をしています。
過去にもいろいろやっているので、気になる方は各種SNSから連絡ください。

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