実際に本ができるまで
本の話はいつ頃からあったのですか?
先月からです。
結構緊急だったので詰め詰めのスケジュールで動いていました。
私がXで色々な発信をしていたり、noteで講演会をしていたことを書いていたりしたので、そういったところから編集者の方が見つけてくださって、そこから本を書く流れになりました。
できるまでどういう流れで進んできたのですか?
先ほども話した通り、声がかかったのは5月の中盤〜後半くらいでした。
その日の内に返信をして即OKが出て、次の日にオンラインで3時間くらい話しました。それから2~3週間で書きました。
正直めちゃくちゃしんどかったです(笑)
日中は、塾の通常の業務があるので執筆に充てる時間が取れないことがあります。
そんな時は、0時に寝て2時に起きて書くみたいな生活をしていました(笑)
今回の本の内容とは?
この本はどういう内容ですか?
スタディクエストにくる人は部活ガチ、勉強notガチ勢が多いんです。なので、そのような人が一般受験でMARCHに受かるような方法論やスケジュールなどを1冊にしたものになっています。
特徴としては「一般入試で」というところで、AOや指定校、総合型入試などではないんです。
なぜ一般入試にしたかというと、偏差値がそれほど高くない高校の部活を真面目にやっている人は総合型入試でMARCHはなかなか受からない現状があるからです。
というのも、総合型入試でMARCHに受かる人は探求や自分の研究を頑張っていた人が多いので、その中で「部活の大会成績も良くて・真面目・学校の評定も良い」という人は母数としてもかなり多くて差別化がされにくいので合格しづらいんです。
それはもったいないと思うし、私自身もそういう状況の人をたくさん見てきたからこそ、「理不尽な部活に耐えて3年間続けてきたバイタリティのある人こそ勉強をしたら受かるよ」ということを伝えたいので、時代に逆行した内容かもしれませんが、一般入試での受かり方をまとめています。
いいですね、時代に逆行!なぜ一般入試にこだわった本にしたのですか?
最近よく総合型入試というのをよく聞きますが、総合型は本当に受からないんですよ。
私の高校はスポーツが盛んな高校で勉強が好きではない人が多いので、多くの人が総合型入試を受けるのですが、みんな落ちているんです…
歴代の先輩方が落ちているのに、同じように後輩も落ちる。歴史を繰り返しているんです。
それをずっと見てきて悔しいし、そうならないためにも最初から勉強を頑張ってよりいいところに行けばいいと思っているので、それを伝えるためにこの本を書きました。
めちゃくちゃ尖ってそうですね…
かなり尖ってます(笑)
どこのMARCHが狙いやすいとかも書いています。
各MARCHの特徴や勉強法までかなり尖って書いてます。
本当に特化した内容になっているので、大衆ウケするものではないです。
ただその反面、部活をガチでやってきた人や部活の監督やコーチに刺さればいいなと思っています。
「内田さんだから書けた」というのは、どういう点にありますか?
本当に私じゃないと書けないでしょ?という内容になっていると思います(笑)
塾を経営している人は「勉強だけガチ勢」が多く、部活をガチな人はそんなにいないと思っています。
私は本当に部活が終わるまで勉強をしていなかったので、そんな私が単純な勉強法の本を書いても意味がないので
今回の本にかける想いとは?
この本にかける想いとは?
部活にフォーカスする理由としては、私自身の経験が大きく影響しています。
というのも、みんな部活ガチ勢なので、部活を引退したら人生が終わりだと思っている人が意外と多いんです。
そうすると「勉強を今更したって無駄じゃん」みたいなネガティブというか、諦める人が多くて私みたいなモチベーション高く前向いている人を笑う感じがあるんです。
でも、まだ18歳とかなのに人生を諦めるのはもったいないしおかしいと思うんです。
せっかく部活というものを一生懸命に頑張ってきたんだから、人生を諦めずにその熱量を他に向けたらいいじゃんと思ってます。
その熱量を向ける先は勉強でなくてももちろんいいんですけど、かといって勉強を諦める理由はないし、勉強によって人生を開くことができるよということをこの本で伝えられたらと思います。
以前のインタビュー時の絶望的な状況からどう這い上がったのか
過去にインタビューをした時は、かなり辛い状況だと話していましたが、そこからどのようにして巻き返してきたのですか?
前にインタビューを受けたときは本当に辛くて絶望的で、気持ちは前向きにはならなかったです。
とにかくヒントをもらおうと思って人に会うことはずっとしていました。
それこそ尊敬する経営者の方に壁打ちをしたりして、そこでヒントをもらえました。
▼過去の内田さんのインタビュー記事
あと、実は今回の本の推薦文をアナウンサーの古舘伊知郎さんに書いてもらっているのですが、その古舘さんの影響も大きいです。
もともとは推薦文をもらうことは考えておらず、立教の生徒の中で1番多くのことを古舘さんから吸収するようにして、あわよくば古舘さんに覚えてもらったり気に入られたいと授業を取る前から思っていました。
こんなことを思っている人なんて大学にいない中で、授業が終わるたびに古舘さんに質問したり、何かしら話すことをしていました。
そうしていたら私のことを覚えてくれて、推薦文を書いてくれる運びになりました。
本当に辛かったんですけど、動き続けたからここまで復活できたのかなと思います。
そうなんですね!ということは以前のインタビューのときからスタディクエストの生徒数も増えましたか?
そうですね。
以前インタビューを受けたときは4人とかだったと思うんですけど、今は約30人近くまで増えました。
これからは高校とのイベントをやったりとかオープンキャンパスのツアーをやったりとか、文化祭への出店をしたりなどいろいろなことが決まってきているので、これをどんどん横展開したいと考えています。
推薦文を書いてくださった古舘さんとのエピソード
古舘さんとのエピソードは何かありますか?
誰も質問しない中でも、毎時間質問していたし、授業前も後も話すようにしていました。
それで6月の1週目に「本を書くので、その本の帯を書いてほしい」という話を「毎回図々しくて本当に申し訳ないんですけど…」と言いながらしました。実際に図々しすぎますからね(笑)
その時に「事務所とかに聞かないと失礼だから来週にその回答をする。」という返答をもらって、
「あ、多分書いてくれないな」って思ったんです、正直なところ(笑)
でも、次の週に「書くよ。出版日とかタイトルとかを後でメモしてマネージャーに渡して」と言われて本当にびっくりしました。
なので、嬉しすぎてその回の授業は何も頭に入ってこなかったです(笑)
それで授業終わりにタイトルなどを描いた紙を渡したら、次の日には書いてくれたんです。
なので、取り繕ってくれたことへのお礼の意味で手紙を渡しました。
これはまさに大学の環境を活用した学生ならではのことなのではないかと思います。
大学の授業がなければこうはなっていないので。
最後に一言
最後に一言お願いします!
諦めるくらいならやめた方がいい、というのは変わらないです。
どんなに苦しくても周りから無理と言われても諦めないことが重要だと思います。
そして高校生のみんなはこの本をとりあえず読んでください!
▼内田さんの執筆した本の購入サイトはこちら