教師不足の世の中、教育現場のDX化を行う企業Pestalozzi Technology(ペスタロッチ・テクノロジー)を紹介する。
Pestalozziは2019年7月に設立した。プロ選手の指導動画を見たりチームで練習スケジュールを共有したりできるオンラインコーチングアプリ「CoachX(コーチエックス)」、そして身体能力のデータや運動への意識調査の結果を分析できるアプリ「Alpha(アルファ)」を提供する。
Pestalozzi Technologyを起業した井上友綱社長は、早稲田大学のアメリカンフットボール部でエースクォーターバックとして活躍した元アスリートだ。卒業後には単身渡米し、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)選手になることを夢見ていた。
その経験から、スポーツビジネスに興味を持ち始めた井上社長は帰国してからスポーツビジネスの小さな日本でも成り立ち得るビジネスについて考えた結果、『日本には体育や部活動があるじゃないか』と思い、主に学校を「顧客」として体育や部活動を支援するビジネスを始めた。
現在、Pestalozzi Technologyが提供する「Alpha(アルファ)」は数多くの自治体で導入され体力テストの集計などで先生方の業務量を約90%削減している。
社会課題は教育現場などの公的な場所でも例外ではない。常に広い視野を持つことでPestalozzi Technologyのように新しいビジネスチャンスを切り開けるかもしれない。